今年のコムデックス中止 パソコン業界の家電戦略で
【ニューヨーク23日共同】パソコンやインターネットの普及で1990年代後半に急成長した米国の情報技術(IT)関連国際見本市「コムデックス」の今年の開催が中止されることが23日分かった。出展企業が別の家電ショーに流れるなどして規模が年々縮小、主催者側はショーの一新を図るとして中止を決めた。
コムデックスはITバブル崩壊により一時はピーク時の4分の1にまで出展企業が減少。ソニーは2002年に撤退、IBMも出展規模を大幅縮小した。
さらに昨年は、パソコン関連業界の家電分野への進出戦略を背景に、メーカーが毎年1月に開かれる世界最大の家電ショーに経費をあてる傾向が広がり、「コムデックス離れ」が加速。景気拡大を背景に出展数はやや回復したが、最盛期の水準には戻らなかった。(共同通信)[6月24日10時21分更新] |